ASKAのドライブシャフトブーツ交換について

一説によるとアスカのドライブシャフトブーツというのは持病のごとくしょっちゅう
破れる
らしいのですが、私のも左外側、2週間後に続いて右外側と破れました。
ここは、その交換レポートです。
左側は外側ジョイントを分解しなくても、内側ジョイントを分解すれば内側から外側
ブーツを入れられますが、右側は中間シャフトがかなり太くなっているため無理です。
その為、両方の分解を書いてあります。
かなり自己流なので、ご参考までにして下さい。この通りやって失敗なされてもごめんな
さいと言えるだけで責任は持ちかねます<(_ _)>

*後から思ったのですが、ブーツキットがIN+OUTで10160円もしたのでリビルト品が
 安く買えればそっちを買って丸ごと取り換えた方が効率いいです(^^;;
  #ここで¥13,000で買えるらしいです(ナプロフクシマ

ドライブシャフト取り出し→組み付け作業

事前作業手順として割愛<(_ _)>
1.タイヤを外す〜ジャッキアップ
2.誰かにブレーキを踏んでもらいハブナットを緩める(頭のサイズ30mm)
3.ミッションオイルを抜く(ドライブシャフトを抜いてしまう場合)

ナックル(ハブ)をフリーにしたい為にタイロッドエンドのジョイントを外す(ネジやジョイントを痛めないようにプーラーを使いましょう>>下の写真)

5.
上と同じくとロアアームのジョイントを外す(A)(工具が入り辛いですが何とかなります)
が、それだけではロアアームが下がらず、ナックルとロアアームが外れないので(B)スタビライザーのロッドエンドを外す。
これでロアアームを押し下げることが出来、ナックルと分離できます。


アウター側先端のネジ山にテープなどを巻き、ネジ山を保護する(私はやってません(^^;;)。
ハブからドライブシャフトを叩いて嵌合を外し、ナックルを手前に引っ張ってドライブシャフトを抜く(スプラインも傷つけないように注意)

インナージョイントのハウジングとミッションケースの間をこじってミッションケースとドライブシャフトの嵌合を外す(赤矢印)
(今回は外れなかったので)またはインナー側のブーツバンドを外し、ブーツをずらしてインナージョイントハウジングの内側の縁の部分に有るサークリップを−ドライバなどでこじり出す。
そうするとインナーのダブルオフセットジョイントの中身が抜け出てきます。

赤丸の位置に下の写真のサークリップが入っています

上記作業と反対の順で組み付けますが、バラす時と違う部分は....↓



ミッションオイル容量[2.55L](ベスコトランスアクスルオイル5W-30SF)

テーパー嵌合となっいている部分は空回りしてナットを締め辛いので、ロアアームのボールジョイントは写真の様にジャッキで押してやれば簡単に締められます。

ロアアームボールジョイント締め付けトルク [8.0kg-m]

タイロッドエンドは場所が良いので、手でたたき込んだり、押しているだけでも十分締め付け可能かと思います。

タイロッドエンドボールジョイント締め付けトルク[8.0kg-m]

ハブナットはベアリングのプレロード調整の意味もあるのでいい加減には締められません(^^;;
ハブナットの締め方はアスカのマニュアルに寄りますと....

*19kg-mで締め付ける
*80度戻す
*2kg-mで締め付ける
*さらに80度締め付ける
*ピンを入れるが孔が合わないときは締め付け方向に最も近い穴に合わせてピンを入れる

=内側ダブルオフセットジョイントの分解 〜 組み立て=

側面より見て
(前項によりハウジングから取り出し部分を割愛)
スナップリングを外し、ボールジョイントを抜き取る。(固い場合は木棒や銅棒などでインナーレースの部分を叩いて外す)

内側外側が違うので忘れないように注意!!

これが、取り外した状態

この状態で、古いグリスは綺麗にふき取ってしまって、新しい部品を組み込みます。
「ブーツバンド小>ブーツ>ブーツバンド大>新品抜け止めクリップ」の順で組み付けます

その後にバラしたベアリングを組み付けて
(車上組み込みなので、まだグリス入れずバンドも締めません)
ハウジング内に新しいグリスを詰め込み、ベアリングを差し込みます。
差し込んだ後、抜け止めクリップをハウジングの縁の部分内側にはめ込んで、ブーツ内にも新しいグリスを詰め込み、ハウジング側のブーツ(大端部)を取り付けます。
その後、ブーツの形を整えて(凹んでいる場合はブーツの小端部を広げて空気を入れてブーツ内を大気圧にする)小端部のブーツバンドを締めます

=外側バーフィールドジョイントの分解〜 組み立て=

ブーツバンドを外して、ブーツをずらし
中間シャフト部分をバイスなどで固定し(変形させないように注意!私は足で踏んでおいただけです(^^;;)ジョイントをなるべく真っ直ぐな状態にして、樹脂ハンマーなどで一気に外側へ叩き出す。中々抜けない場合はスライドハンマーを使うとか、もっと重いハンマーで試してみて下さい。

抜けました。
シャフト側先端にクリップ溝にはまっているクリップが見えますが、それで抜け止めにしています

1.
なるべく綺麗に古いグリスをふき取って、新しいグリスをバーフィールドジョイントハウジング内に詰め込みます。(古いグリスを洗い油で洗い流してしまった方が良いのですが、洗い油が残らないようにしなくてはなりません)
2.
シャフトにブーツバンド、ブーツ、を差し込みますが、Cリングが引っかかってなかなか入らないので、テープを巻いてガイドにしました(左写真)

左の写真ですが、前々項で抜いたシャフトの先端のクリップを新品に取り替えてジョイントに差し込むのですが、これが引っかかって入りません(;_;)

色々試したのですが、左の写真のようにクリップをインシュロックで縛って縮めた状態で一気に叩き入れると入りました。(^^)v
その後に切断してインシュロックを取り出します。

その後はジョイントとブーツに新品グリスを詰め込んで、ブーツをバンドで締めますが、ブーツが潰れたり変形したりしないように、ハウジング側(大)から取り付けてシャフト側(小)から空気を入れてブーツ内を大気圧にして最後にシャフト側バンドを締めます。

Back to JJ120J LG 's Page